ソーラー発電システム 設置リポート page 7

 



 


7月5日。この日は配線と、発電された電気を蓄えるバッテリー、充電を制御する機械の設置だ。鎮西音響技師の手馴れた配線技が大いに頼りにされる。長年風雨にさらされる配線なだけに、接合部の処理は慎重に行われる。

一方、湯本高所作業員は、パネルから、スタジオ内に設置されたチャージ・コントローラー(充電制御機)へ、雨といなどを利用してケーブルを這わせて行く。

外壁工事用の足場が大いに役立つ。

 

この間ヒラサワは、バッテリーを収めるケースに通気口を開ける。バッテリーは科学反応で電気を蓄積、放出するため、ごく微量だが水素などの爆発性ガスが発生する。屋内においても危険な量ではないが、念のため屋外に設置する。一旦このようなケースに収め、蓋を半開きにし、さらに屋根と囲い付きの場所に収める。

炎天下で作業する主人に背を向けて和む猫のテビンが憎たらしい。


これが1基100Ahのバッテリーだ。頻繁に充放電を繰り返すために、普通の自動車用のバッテリーでは無く、ゴルフカートなどに使用されるディープサイクル・バッテリーを使用する。ソーラー・パネルで発電された電気は一旦このバッテリーに充電され、夜間や日照りの無い日でも電気を使えるようにする。

めちゃ重い。1人で持つと腰が破滅するほどの重さだ。


ここがバッテリーの最終設置場所。屋外のソーラー・パネルからスタジオ内のチャージ・コントローラーへ、そこから再び屋外のバッテリーへと、ケーブルを這わせなければならない。いったいどうやって?今回の工事の鉄則は、「建物に穴を開けない」だ。

多くの場合エアコンのダクト穴が利用される。幸いにも、以前にその穴からケーブルを屋内に引き込む工事を目撃したことのある私は、迷わずエアコンのビスを外した。


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